初夏の不調と、心の整え方
立夏を過ぎ、暦の上では夏が始まっています。
夏は本来、気持ちが外へ向かい、活動的になりやすい時期です。
草木が力強く伸びていくように、人の身体も自然界と同じように、外へ向かう力が強くなっていきます。
東洋医学では、夏は五臓の中で**「心(しん)」**と関係が深い時期と考えます。
ここでいう「心」は、単に心臓だけを指すのではなく、血の巡り、意識、精神活動、睡眠、気持ちの安定などとも関係しています。
本来であれば、夏は心の働きが活発になり、前向きに動きやすい時期です。
しかし、春からの疲れが残っていたり、睡眠不足が続いていたりすると、初夏の勢いに身体や心がついていけないことがあります。
その結果、動悸、不安感、落ち着かなさ、眠りにくさ、頭が休まらない感じ、やる気の出にくさなどが出ることがあります。
いわゆる5月病のような不調も、気合い不足ではなく、春からの疲れや季節の切り替わりに身体が追いついていないサインかもしれません。
また、この時期にも気をつけたいのが、目の使いすぎです。
スマホ、パソコン、テレビ、運転、細かい作業など、目から入る情報が多いと、頭も心も休まりにくくなります。
東洋医学には、五労の一つに**「久視(きゅうし)」**という考え方があります。
これは、目を使いすぎることが心身に負担をかけるという考え方です。
情報を受け取りすぎると、心身がオーバーヒートしやすくなります。
夜はスマホを見る時間を少し減らす。
寝る前は画面から離れる。
遠くの緑を見る。
目を閉じて深呼吸する。
予定を詰め込みすぎない。
目を休めることは、心を休めることにもつながります。
夏は活動的になる時期です。
でも、活動的になる時期ほど、意識して静かな時間をつくることも大切です。
初夏の不調を感じる時は、無理に走り続けず、少しペースを整えていきましょう。 昭和56年1月30日生まれ。奈良県吉野郡下市町出身
季節の変わり目による疲れ、自律神経の乱れ、動悸、不安感、睡眠の乱れなどでお困りの方は、やまと鍼灸院までお気軽にご相談ください。
山本達也
出身校
奈良県立耳成高校・奈良産業大学
東洋医療専門学校・大阪医療技術学園専門学校
保有資格
「はり師・きゅう師」「はり師教員・きゅう師教員」
職歴・活動
岐阜保健短期大学医療専門学校2009~2012まで専任教員として勤務。岐阜保健短期大学にて2年間、非常勤講師を務める。
現在は鍼灸院と並行して、東洋医学の普及、若手鍼灸師育成の為、セミナー・勉強会を実施






コメント