鍼灸師であることがわかると大概聞かれるのが、この「～に効くツボ」って質問です。

「胃に効くツボ」
「冷え性に効くツボ」
「腰痛に効くツボ」などなど・・・

実は結構
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困るんですこの質問

ないからか？

いえいえ、たくさんあります。

胃の経絡です。少なくともここにある経穴(ツボ）は胃に効きます。

でも、胃に効くってどう効かしたいんですか？ってなります。

例えば、冷たいもの食べたから冷えて調子が悪いのか、

辛い物食べすぎて胃が荒れているのか、

ストレスで胃がムカムカするのか、

胃に症状は出てますけど、全部原因違いますよね？

上記の原因がわかってればまだいいですが、

一言、
「胃の調子が悪いからツボ教えて」
ほんと困ります(笑)

私に聞くより、本屋でツボの本見た方が早いですね。

胃で言うとよく「足三里」というツボが出てきます。
胃の不調には足三里

本にはこんなこと書いてますが、
どういう不調か、何が原因かわかりますか？

「胃には足三里」は「足三里」というツボは現代医学で言えば処方された薬です。「こういう原因の不調だから、足三里を使いましょう」で、東洋医学です。

ちなみに、例えば『胃が痛む』という症状は、冷えてなるのもあれば熱でなるのもあるので「痛む」という症状だけで判断するのは東洋医学とは言えませんよ。

できるだけ正しい言葉にすれば、
『あなたの胃の不調（例えば、「痛む」）は～が原因なのでこのツボです。』が本当に一人一人の体質を見ているといえますね！

ちなみに鍼灸師の先生にそこまで診てもらってツボもわかったから自分で刺激する

「グ～リグリ」

やめた方がいいかと・・・

どれぐらいの刺激量がいいか知っていますか？
胃に効く訳ですから『良い』も『悪い』も効きます。

これは鍼灸の先生によっても違う繊細なものです。
気持ちいいのと、適切な刺激は全く別物です。

プロに任せてくださいね～。

ちなみに、テレビとかで鍼灸師の先生が言うてるってなると思いますが、しょせんテレビですから。出てる先生方も伝え方に悩まれているんではないでしょうか。私自身「～に効く」って思わず出てしまう時がありますしね(^_^;)

当院に来て下さる方にはツボ刺激やマッサージはおすすめしていません。
だいたいが刺激過多によってバランスを崩します。（症状として出るかはまた別です）

「気持ちいいのがいいんだ。」
「やってくれてる刺激を求める。」

それもまた正しいでしょう。

でも当院はそういう施術はしていませんし、おすすめしていません。
痛いところを触る、強刺激が最善の施術・治療ってことにはならない場合が多いですからね。

そして、簡単に日常生活に取り入れれることがありますから。
『簡単』もまた、人それぞれですが・・・(笑)