元気になったと思ってもご用心
暑い日が続きますが、朝晩はかなり過ごしやすくなり当院の地域では少し肌寒い日も出てきました。
昭和56年1月30日生まれ。奈良県吉野郡下市町出身
先日のブログでも書きましたが、夏の疲れ、寒暖差のためもあり不調の方が少し多いように感じます。
そして、出ている症状がひと段落して「治った」と言う言葉も聞かれるようになりました。
しかし、ここで油断せず、ぶり返すことがないためにも今回のブログを参考にしていただきたいと思います。
最近来た方で、胃の痛みがあって薬を飲んで治ったと言う話がありました。
これも夏の疲れが考えられますし、胃の使いすぎ・・・すなわち食べ過ぎや味の濃いものなどの食べ過ぎが疑われます。
その人が胃薬を飲んだので昨日痛かったけど今日は治ったとのことでした。ちゃんちゃん!
ではなくここが当院の薬に頼りすぎはダメですよ!と言う話とつながってきます。
薬を飲んで胃の痛みがおさまったのは、あくまで「痛み」がおさまっただけのことです。
「治った!身体が元気になった」とはまだ言い切れない状態です。
当院のホームページやブログを読んでくださっている方はわかると思いますが、その場しのぎをしたと言うことになります。胃の痛みの原因には全く触れていないと言うことです。
例えば最近食べ過ぎが続き、胃が痛くなったのであれば身体は
これ以上はひとまず食べないでね!
と言うことで痛みと言うサインを出したと言うことです。休養を取りたいと言うことになります。少なくともここ1週間しっかり食べれていて胃に不調がある場合は慌てず一度食を減らし、胃を休めて様子を見ると言うことが初めの対処です。
それなのに、胃薬を飲むと痛みが消えるわけですね。
「それでいいじゃない!」
と思うかも胃しれませんが、痛みがなくなったのでしっかりご飯が食べられるわけです。「やっぱりいいじゃない!」と思うかもしれません。
しかしよく考えてください。食べ過ぎによる胃への負担が今回の胃痛の原因の可能性があるわけです。また胃が痛くて本来なら食欲がわかない状態だった。それを薬でごまかして、無理に胃を動かしていると言うことになります。(胃は筋肉の塊です!)
流石に骨折している人に痛みどめをうつから普通に動け!と言う人はいませんね?(スポーツ界ではたまにありますが)骨や筋肉ならイメージできるのに内臓など体の内部のことになると途端にイメージができなくなる方が多いです。
胃薬飲んでるんやけど、なかなか治らない!なんて訴えがくるのですが、よくよく話を聞くと、3食しっかり食べてしかもおまけ付きだったりします。
まず胃を休めることが一番です。と言うお話になるわけです。
当院に3年ほどメンテナンスに来てくださっている方は、ちょっと不調があったけど一食減らしたら、落ち着いたと言うことを言ってくださいます。
症状は自然に出るもの(怪我や事故以外)は体からのサインです。その多くが疲れの蓄積で疲れにも色々な種類があります。
まずは症状が自然に治った場合、これは身体が回復傾向に向かっている段階です。引き続き無理をせずにゆっくりと静養する期間を2~3日は見ておく必要があります。
そして、薬で対処している場合。
本来身体を治そうとして出た働きですが不快なために薬で一旦抑え込んだ形になります。そのまま大人しく回復に向かうためにも不調が出たことに自覚を持ち、安静にしなければなりません。そうしないといつぶり返してもおかしくないです。そして知らず知らず無理をしていると最初に出たサインより大きなサインになって出ることも考えられます。
9月は3連休が続きます。金曜日に不調が出て、土曜に症状が治まっていてもその連休は大人しく過ごす!特に今回の方のように胃の調子が悪かった方はバーベキューや外食は厳禁!!これがしっかり回復するため、疲れをためずに過ごす大切なポイントです。ご自身がそうなのであればもちろん、お近くにそのような方がいたらぜひお伝えくださいね!
東洋医学である鍼灸は身体の生命力を高めることが目的です。自然治癒力、免疫力ももちろん働きやすくなります。不調の際は受けていただくことがオススメです!
出身校
奈良県立耳成高校・奈良産業大学
東洋医療専門学校・大阪医療技術学園専門学校
保有資格
「はり師・きゅう師」「はり師教員・きゅう師教員」
職歴・活動
岐阜保健短期大学医療専門学校2009~2012まで専任教員として勤務。岐阜保健短期大学にて2年間、非常勤講師を務める。
現在は鍼灸院と並行して、東洋医学の普及、若手鍼灸師育成の為、セミナー・勉強会を実施
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