秋の体調不良は夏の疲れが原因?感染症が気になる時に見直したい身体の状態
9月に入り、暦ではすでに秋です。
この時期になると、インフルエンザなどの感染症が気になってくる方も多いと思います。
感染症は、もちろんウイルスや菌などが原因となって起こります。
その一方で、東洋医学では、
「外から入ってくるもの」だけでなく、
「それを受ける身体がどのような状態なのか」
ということも大切に考えます。
同じような環境で過ごしていても、体調を崩す人もいれば、元気に過ごせる人もいます。
その違いの一つとして考えたいのが、身体が本来持っている守る力や回復する力です。
そして、その力を弱らせる大きな要因の一つが、
疲れの積み重ねです。
夏の疲れは、暑さだけではありません
夏の疲れというと、
「暑かったから疲れた」
というイメージを持つ方が多いかもしれません。
もちろん、夏の暑さは身体にとって大きな負担です。
汗をたくさんかき、寝苦しい夜が続き、暑い中を移動する。
それだけでも身体はかなり消耗します。
でも、夏の疲れはそれだけではありません。
夏は開放的で、普段よりも予定が増えやすい時期でもあります。
旅行や帰省、BBQ、飲み会、お盆の集まり、外出など、
「楽しい予定」が増えた方も多いのではないでしょうか。
一つ一つは楽しい出来事でも、身体から見れば、
暑い中でよく動く
食べる量や飲む量が増える
夜更かしする
睡眠時間が短くなる
いつもの生活リズムが崩れる
という負担が少しずつ積み重なっています。
その時は元気に動けていても、
疲れは必ずしも、その場ですぐ症状として出るとは限りません。
暦では秋に入り、少し気が抜けた頃になって、
「なんとなくだるい」
「朝起きにくい」
「眠ってもすっきりしない」
「胃腸の調子が良くない」
「体調を崩しやすい」
といった形で表に出てくることがあります。
「疲れていないつもり」でも、身体は疲れていることがあります
患者さんとお話をしていても、
「そんなに疲れている感じはないんですけどね」
と言われることがあります。
でも、
「あー疲れた」
と自覚していることだけが、疲れではありません。
たとえば、
朝起きにくい
日中ぼんやりする
眠ってもすっきりしない
身体が重だるい
胃腸の調子が落ちている
食欲が安定しない
いつもより不調が出やすい
風邪をひきやすい
こうした変化がある時は、
身体の回復が追いついていないサイン
かもしれません。
東洋医学では、症状は単に「悪いもの」として見るだけではなく、
今の身体の状態を教えてくれている反応
として捉えることがあります。
つまり、
「疲れている実感がない」ことと、
「疲れていない」ことは同じではありません。
今の時期に大切なのは、無理を重ねないこと
感染症が気になると、
「何を摂ったらいいですか?」
「免疫力を上げるには何がいいですか?」
ということに意識が向きやすくなります。
もちろん、食事や栄養も大切です。
でもその前に、
今の身体がきちんと回復できる状態なのか
を見直してみてください。
睡眠時間を確保する。
夜更かしを減らす。
食べすぎや飲みすぎを控える。
予定を詰め込みすぎない。
生活のリズムを整える。
特別なことをする前に、
まずは夏に使った分を、きちんと回復させること。
これが、秋を元気に過ごすための大切な土台になります。
感染症を避けることだけに意識を向けるのではなく、
自分の身体が今どんな状態なのか。
そこにも少し目を向けてみてください。
やまと鍼灸院では、身体に出ている症状だけでなく、生活の状態や身体全体のバランスを見ながら、その方に合った施術を行っています。
「最近なんとなく調子が悪い」
「疲れている感じはないのに、不調が続いている」
そんな時は、身体からのサインを見直すきっかけにしてみてください。

山本達也
昭和56年1月30日生まれ。奈良県吉野郡下市町出身
出身校
奈良県立耳成高校・奈良産業大学
東洋医療専門学校・大阪医療技術学園専門学校
保有資格
「はり師・きゅう師」「はり師教員・きゅう師教員」
職歴・活動
岐阜保健短期大学医療専門学校2009~2012まで専任教員として勤務。岐阜保健短期大学にて2年間、非常勤講師を務める。
現在は鍼灸院と並行して、東洋医学の普及、若手鍼灸師育成の為、セミナー・勉強会を実施






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