秋は楽しみながら、身体を整える。冬を元気に迎えるために
9月も半ばを過ぎました。 昭和56年1月30日生まれ。奈良県吉野郡下市町出身
雨が続いて少し涼しく感じる日がある一方、再び暑くなる日もあり、気温の変化が大きい時期です。
さらに秋は、運動会や祭り、稲刈り、お酒や音楽のイベントなど、何かと予定が増える方も多いのではないでしょうか。
楽しいことが多い時期だからこそ、私は「何もせず大人しく過ごしましょう」と伝えたいわけではありません。
私自身、お酒も好きですし、ゴルフもします。
楽しむ時は楽しむ。
その一方で、自分の身体が今どんな状態なのかにも目を向ける。
これが、秋から冬を健やかに過ごすために大切だと考えています。
【暑さが戻っても、身体まで夏に戻さない】
気温が上がると、つい夏と同じような感覚で活動してしまいます。
しかし、暦ではすでに秋。
夏の終わり頃からの暑さや活動による疲れを抱えながら、身体は秋から冬へと向かっています。
暑い日には水分補給や温度調節をしっかり行う。
そして、
「まだ暑いから、夏と同じように動いて大丈夫」
と考えるのではなく、少し早く一日を終える、睡眠時間を確保するなど、身体を休ませる時間も意識してみてください。
気温が夏に戻る日はあっても、暦と身体は秋から冬へ向かっています。
【秋は楽しい。でも、予定を詰め込みすぎない】
秋にはさまざまな行事があります。
子どもの運動会やその練習、祭りの夜の練習、休日の稲刈り、お酒や音楽のイベント。
どれも楽しいものです。
ただ、
「楽しい」ことと「身体が疲れない」ことは別です。
仕事をして、夜には練習へ行き、休日にはイベント。
一つひとつなら大丈夫でも、それが続けば身体には少しずつ疲れが積み重なります。
だからといって、イベントをやめる必要はありません。
予定を入れたら、どこかで休む時間もつくる。
遅くなった翌日は少し予定を減らす。
早く寝られる日は早く寝る。
楽しむことと、身体を休ませることをセットで考える。
それくらいでいいのです。
【その不調、本当に突然でしょうか?】
身体がだるい。
鼻水が出る。
肩や腰が痛い。
なんとなく調子が悪い。
そんな時、
「急に調子が悪くなった」
「運が悪かったのかな」
「もともとこういう体質だから」
「子どもが学校からもらってきたから」
と考えることがあります。
もちろん、感染症ならウイルスや菌、アレルギーならアレルゲンなど、症状が出るきっかけがあります。
でも東洋医学では、それだけでなく、
「なぜ今の自分に症状が出たのか?」
という身体側の状態も大切に考えます。
元気な時には何ともなかったのに、今は症状が出ている。
そんな時には、夏の終わり頃からの生活を少し振り返ってみてください。
暑さの中でよく動いていた。
睡眠不足が続いていた。
仕事が忙しかった。
お盆やイベントで予定が続いていた。
秋に入ってからも普段通り活動していた。
そうした一つひとつの積み重ねが、身体にとって「疲れ」になっていることがあります。
だから、
「なんで急にこんなことになったんだろう?」
だけで終わらせるのではなく、
「少し無理が続いていたな。身体も疲れていたんだな。少し休もう。」
と、自分の身体からの反応を受け取ってほしいと思います。
【「このくらいなら大丈夫」も身体からのサイン】
疲れというと、
「あー疲れた」
という自覚がある状態だけを想像する方も多いかもしれません。
しかし東洋医学では、身体に表れている小さな変化も大切にします。
だるい、疲れやすい、鼻水や咳が出る、むくみやすい、肩や腰が少し痛い。
日常生活ができる程度なら、
「このくらいなら大丈夫」
とそのままにしてしまいがちです。
でも、普段はなかった変化が出ているのであれば、今の身体の状態を知る一つのサインとして受け取ってみてください。
症状が強くなってからではなく、
「少し疲れが出ているかもしれない」
と早めに気づくことができれば、早く寝る、予定を減らす、身体を休ませるなどの調整ができます。
特に呼吸が苦しい、症状が強い、急激に悪化しているなどの場合は、自己判断で様子を見続けず、必要な医療を受けることを優先してください。
【健康の答えは、すぐには出ません】
予防やメンテナンスは、少し分かりにくいものです。
なぜなら、今元気な状態で、
早く寝る。
無理をしたら休む。
生活を整える。
必要に応じて身体のメンテナンスをする。
そうしても、その場で劇的な変化を感じるとは限らないからです。
でも、予防の本当の答えは少し先にあります。
冬を越えた時に、
「今年も大きく体調を崩さず過ごせたな」
と思えること。
それも予防の一つの答えではないでしょうか。
若い頃なら、多少無理をして体調を崩しても、少し休めば元に戻れたかもしれません。
しかし年齢を重ねたり、仕事や家庭で忙しい毎日を送っていたりすると、崩してから元に戻すことに時間がかかることもあります。
だからこそ、問題が出てから整えるだけではなく、元気な時から身体を整えておく。
これを大切にしてほしいと思います。
【秋から冬は「充電する」ことも忘れずに】
健康のために、好きなことをすべて我慢する必要はありません。
旅行もする。
スポーツもする。
お酒も楽しむ。
家族や友人との時間も楽しむ。
そして身体から小さなサインが出たら、
「ちょっと使いすぎたかな。じゃあ少し休もう。」
と調整する。
何か問題が起きても、
「運が悪かった」
だけで終わらせず、自分の生活と身体の変化をつなげて考えてみる。
そうすると、自分の身体との付き合い方が少しずつ分かってきます。
楽しむ時は楽しむ。
疲れたら休む。
そして、元気な時から整えておく。
秋から冬へ向かうこれからの時期は、身体を充電していくことも意識してみてください。
やまと鍼灸院では、今出ている症状だけではなく、「なぜ今、その症状が出ているのか」という視点から、生活の積み重ねや身体全体の状態をみながら施術しています。
山本達也
出身校
奈良県立耳成高校・奈良産業大学
東洋医療専門学校・大阪医療技術学園専門学校
保有資格
「はり師・きゅう師」「はり師教員・きゅう師教員」
職歴・活動
岐阜保健短期大学医療専門学校2009~2012まで専任教員として勤務。岐阜保健短期大学にて2年間、非常勤講師を務める。
現在は鍼灸院と並行して、東洋医学の普及、若手鍼灸師育成の為、セミナー・勉強会を実施






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