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夏の疲れを秋へ持ち越さないために

 

昼間はまだ厳しい暑さが続いていますが、朝晩の空気には少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。

暦ではすでに秋。

この時期は、今の暑さによる不調だけでなく、5月から続いてきた夏の疲れが、さまざまな形で身体に表れやすくなります。

今週の毎日配信では、出血、頭痛やのぼせ、風邪のような症状、眠りの乱れなど、残暑の時期に出やすい身体の変化についてお伝えしてきました。

夏の疲れが「出血」に表れることもあります


東洋医学では、暑さが続くと身体は熱を冷ますために水分を使い、それを「血の消耗」と考えます。

さらに身体の中に熱がこもった状態が続くと、血の巡りにも影響し、

・鼻血が出やすい
・月経が早まる
・経血量が普段と違う
・不正出血がみられる

など、出血として表れることがあります。

こうした時は、出血だけを見るのではなく、夏の間に無理が続いていなかったか、睡眠不足になっていなかったか、のぼせやだるさなど他の症状がないかも見ることが大切です。

普段と違う出血が続く場合や、出血量が多い場合などは、夏の疲れだけと判断せず、医療機関で確認してください。

頭痛やのぼせにも夏の消耗が関係することがあります


残暑の時期には、

・頭が重い
・頭痛が出る
・顔や頭が熱い
・のぼせる
・身体は疲れているのに上半身が熱い

といった症状が出ることもあります。

夏の暑さによる血の消耗が続き、身体の土台となる「腎」に負担がかかると、東洋医学では身体の熱をうまく調整しにくくなると考えます。

その結果、熱が上に偏り、頭痛やのぼせとして表れることがあります。

頭が熱いからと冷やすことだけを考えるのではなく、睡眠や休養を取り、ここまでの夏の疲れを立て直すことも大切です。

急に起こった強い頭痛や、今までにない頭痛、しびれや言葉の出にくさなどを伴う場合は、早めに医療機関で確認してください。

夏の疲れが残ると、風邪をひきやすくなることも


暦では秋に入っていますが、残暑が厳しいこの時期は、喉の痛み、咳や痰、身体のだるさ、熱っぽさなど、風邪のような症状が出る人もいます。

感染症そのものは、ウイルスや細菌などによって起こります。

ただ東洋医学では、夏の暑さによって身体が水分を使い続け、血や潤いを消耗し、その疲れが積み重なることで、身体が外から入ってくるものに抵抗しにくい状態になると考えます。

つまり、夏の疲れが残っていることで、細菌やウイルスの影響を受けやすくなっているという見方です。

暑い時期は何となく動けていても、身体の内側では消耗していることがあります。

しっかり眠ること、無理を続けないこと、食欲に合わせて食事をとること、身体を休ませること。

こうした基本的なことが、今の時期にはとても大切です。

「疲れているのに眠れない」も夏の疲れのひとつ


夏の疲れは、眠りにも表れることがあります。

・寝つきが悪い
・夜中に目が覚める
・眠りが浅い
・朝起きても疲れが残る
・疲れているのに眠れない

といった状態です。

東洋医学では、血が不足すると、身体だけでなく気持ちや眠りも落ち着きにくくなると考えます。

さらに夏の疲れが積み重なり、腎にも負担がかかっていると、身体が回復しにくくなります。

こうした時は「眠らなければ」と焦るよりも、まず身体を休ませる時間を増やすこと。

少し早めに横になる、夜の予定を詰め込みすぎない、寝る直前まで活動を続けないなど、生活のペースを少しずつ整えてみてください。

夏の疲れを秋冬まで持ち越さない


暑さが落ち着けば、自然に元気になると思ってしまいがちです。

しかし、夏の間に積み重なった消耗を十分に回復できないまま秋を過ごすと、

・疲れが抜けにくい
・眠りが浅い
・風邪をひきやすい
・咳や肌の不調が続く
・寒くなってから体調を崩しやすい

など、後になって身体の不調として表れることがあります。

秋冬を元気に過ごす準備は、寒くなってから始めるのではありません。

残暑が続く今だからこそ、

しっかり眠る。
無理を続けない。
疲れている日は休む。

まずは夏に消耗した身体を回復させることが大切です。

やまと鍼灸院では、今出ている症状だけを見るのではなく、夏の間の消耗、睡眠、胃腸、身体の熱や潤いの状態なども確認しながら、身体全体を整えていきます。

最近、何となく身体の調子が変わってきた、疲れが抜けにくくなってきたという方は、夏の疲れを秋冬まで持ち越さないよう、今のうちから身体を整えていきましょう。

やまと鍼灸院 院長 山本達也
この記事を書いた人やまと鍼灸院 院長
山本達也

昭和56年1月30日生まれ。奈良県吉野郡下市町出身
出身校
奈良県立耳成高校・奈良産業大学
東洋医療専門学校・大阪医療技術学園専門学校
保有資格
「はり師・きゅう師」「はり師教員・きゅう師教員」
職歴・活動
岐阜保健短期大学医療専門学校2009~2012まで専任教員として勤務。岐阜保健短期大学にて2年間、非常勤講師を務める。
現在は鍼灸院と並行して、東洋医学の普及、若手鍼灸師育成の為、セミナー・勉強会を実施

 

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