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奈良県桜井市朝倉台西3丁目1093-69 エキテン口コミNO.1

頭痛症例1:森本さまの場合

月に出る頭痛の回数が増え、
休みの日も外に出ず過ごしていた。

<初めて来ていただいた時の状態>
主訴はいわゆる、月経時、生理の前後に出る不調ということになります。
その中でも特に生理前後の頭痛が主となる症状でした。

2人目の出産後から生理周期の乱れ、頭痛の回数増加、同時に酷い肩こり、イライラ、体のだるさを感じるようになる。その都度、頭痛薬を飲む。
月1の服用が、2~3回と増え、薬に頼りすぎの生活に不安を感じていた。

その他、背中の張り、便秘、肋間神経痛のような症状がありました。
生理の周期が15日~26日と乱れ、早くなっているということでした。

声にも書いていただいた通り、肩こりが楽になればということでしたが、お話をしているなかで、
「休みの日にも出かけられるよう、子どもにイライラをぶつけないように」
ということが、大切な目標になります。



施術経過について

  • 初回、問診、説明ご施術し、頭痛の症状がましになるまでは1週間に1回の施術で進めることを計画
  • 1週間後、背中の張りはまし、いつもは肩こり→頭痛という感じだが、今回は仕事の日に頭痛がでた。前回の施術後はだるくて横になりたいという感じだった。
  • (この一週間)頭痛はなかった。体がだるい日が2日程。便秘が少しひどく気になる。背中の張りはないが肩こりはある。
  • 今週は特に何もなく。便秘も施術の次の日にはスッキリ。2~3日は形もよく、今はちょっとゆるいぐらい
  • 生理がきていない(今までの予定であれば)3日程、肩がこわばる
  • 今週も生理無し。36日目。背中が痛い。昨日あたり(施術6日後)全体がだるいような、凝っているような。
  • 生理来ていない。体調はよい。便通もいい
  • 生理がきた(5日目)間隔は46日ぐらい。頭が痛くなっていない。普段は3~4日目にだいたいしんどくなっていたが・・・
  • 肋間神経痛のような症状、背中が痛く、左脇にかけて痛む。排卵の時期とかぶっている。寝返りが大変。同じ動きでも痛い時と痛くないときがある。
  • 施術の次の日には前回の症状は楽に。その日は遊びにも行けた。
  • 背中の痛みは全く無し。前はそると少し違和感。生理が来そうな感じ。頭が痛くなりそうな状態で、肩こりは少しある。
  • 生理はまだ来ていない。肩ぐらいまで(こり、だるさ)はあったが、頭痛まではない。

症状が安定しているのでここから2週間に1回のペースに


  • 40日目ぐらいで生理。家でゆっくり過ごし、肩こり、頭痛もない。眠かったので寝ていた。生理がきた次の日も休みで外に出かけたが体は多少だるかったが、気になる程ではなかった。頭痛もなく、不調もない。生理前に便秘気味になり、それからスッキリしていない。(生理が来て6日目に来院)
  • 落ち着いている。少し頭痛あるかな・・・ぐらいの感じは出かけた。
  • 調子よく過ごしている。便通がすっきりという感じ。頭痛はないが、肩はこるかな、という感じは出たりする。


これ以降も2週に1回のペースで、日々の疲れの除去、再発防止、体質改善のために通っていただいています。お仕事が忙しいということで、お疲れではありますが、頭痛はほとんどなく過ごして下さっています。薬も飲む必要がないとのことです。



森本様喜びの声

森本様の喜びの声

院長 山本の私見

症状の改善はもちろんですが、子どもさんと休みの日に出かけよう、体調からくるイライラも減ったとのことで、お力になれ大変嬉しく思っています。
おそらく同じように悩んでいる方も多いと思います東洋医学は独特な考えですが、何か腑に落ちるといわれます。ご参考にして下さい。


頭痛の改善が目的ではありますが、当院ではその目的を果たす為、体質改善を促すということになります。

東洋医学の場合いろいろな角度から説明することができますが、森本様の場合は生理というキーワードがありますので、そのキーワードと繋げて考えなくてはなりません。

元々、生理前には頭痛があり、来ていただいたときは月を通してということでした。
生理が起る時、東洋医学では「肝」の働きがポイントになります。「肝」は血のタンクで筋肉が正常に動くよう指令を出しています。全身に血を分配するのもこの肝の働きです。実は筋肉は血管も心臓を含めた内臓にとかなり関わっています。そして、生理の為働く子宮ももちろん筋肉があり、かつ経血という形で「血」を必要とするという視点からも肝が月経時にかなりバックアップしている関係になります。

生理時前後の不調は簡単に言うと「肝」から「胞宮(東洋医学でいう子宮、卵巣)」に送られる「血」の量が増えるということがポイントです。「血」の量などが正常な方はもちろん問題ないのですが、元々タンク内の血が少なく、ギリギリで全身に分配しているとしたらどうでしょうか?
生理時だけ仕事に偏りが起き、胞宮への血の流れが増えれば、どこか足らないということが起きるのです。

特に胞宮のある場所を東洋医学では「下焦(かしょう)」といい『下』に流れが行きます。この方の場合下に偏るという状態が起きるので、「上焦(じょうしょう)」といわれる、みぞおちより『上』に問題が出やすくなると考えます。

肝は「筋肉」の問題を起こすので、カラダの上部である肩の筋肉であれば『肩こり』、背中であれば『背中のこり』。
頭であれば・・・この場合、片頭痛、緊張性の頭痛は「血管」の収縮、拡張といわれます。もちろん血管も「筋肉」が収縮や拡張するので問題が起きる。それが痛みになれば『頭痛』なのです。
もちろん、上に出やすいというだけで、全身の筋肉に問題がでるので足をつりやすい、何もしてないのに筋肉痛のようということもあるのです。

また、東洋医学では内臓が感情とも関係しているといわれ、肝の感情は「怒り」なので生理時にイライラするということになります。

それが、来院時には月を通してということだったので生理など関係なく、『肝』の血のタンクとしての機能や分配機能がおかしくなっていた。
と考えられるのです。

森本様の場合は肝の分配機能というより、タンクとして血が溜まっていない、分配するものがないという状態が問題でした。なので、『肝』が症状をだしてはいますが、その『肝』にちゃんと血が溜まるように他の五臓を整えなくてはなりませんでした。
整えた結果、『肝』正常になり、普段はまず頭痛が出なくなり、生理時も偏るということがなくなったので症状がでなくなったと考えます。

※生理の周期が伸びたのは、おそらく血を作る力が低下しカラダとしては無理に使いたくないという状態だからだと考えます。もちろん作る力が戻れば周期も28日に近くなると考えますが、年齢なども考慮していく部分です。

『肝』という根っこをポイントに森本さまの頭痛、生理についての見方をしめしました。『肝』が問題を出していても、他の根っこである『五臓』に原因がある場合がほとんどです。しっかりとした問診で導き出し、カラダを整えることができていると考えます。
働かれているので、肩こりなどでることがあるので、今後も日々の疲れの除去、いい體(からだ)つくりのお手伝いを進めていきます。

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