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生理痛の原因、子宮が冷えてるって本当なの?

温めて治るんだから、冷えている!

お母さんと一緒に来ている
19歳の女性との会話で言われた一言です。

「なるほど!だから、みんな自分が冷えてると思ってるんや」

と思わず言ってしまいました。

生理痛の時、お腹にカイロ当てたらましになる。
腰痛の時、腰にカイロ当てたらましになる。
肩こり酷いと、肩にカイロ貼ったらましになる。

確かにそうなんですけど、
それが、「冷えている」とは限らないのです。

東洋医学では、流れという言葉が良く出てきます。
現代医学に当てはめると、
血流を指して言う場合もあるし、
神経の流れを指している場合があるので、
少し幅が広いです。

この流れが悪くなると痛み、不調が出ると考えます。
血管であれば収縮(縮こまる)こともその一つですね。

また、筋肉が過度に緊張したり、
硬くなっても痛みは起こります。

「温める」ということは、
血管であれば「拡張」(ひろがり)
流れがよくなることを指します。

筋肉はその緊張が「緩(ゆる)まり」
ほぐれる状態が起こります。

ですから「冷え」によって
緊張が起きるので、収縮(縮こまる)→痛み
となると考えると、
冷えによって痛みがあったから、温めて治った!
というのは、正解!
ということなのです。

しかし、ここでポイントなのは、
流れが悪くなる、縮こまるのが、冷えだけなの?
ということです。

この流れでいうと、もちろんそれだけではない!

そう、冷えは緊張や収縮が起こり、流れが悪くなるという
「痛み」の原因の一つ!に過ぎません。

以前、ブログやYouTube(3年以上前(笑))でも
一緒の事をいっていますが、

生理痛の場合、
子宮筋という筋肉が
「ギュっと」
収縮することで、生理の働きが起きます。

筋肉の働きです。
筋肉は血がたっぷりあり、
潤いがあって柔らかく
正常に働くと東洋医学では考えます。

ということは、もともと血が少なく
子宮の筋肉が潤っていなくて、
硬い状態であればどうなるでしょうか?

いざ、生理って時に気合が入ると
「痛たっ!」ってなるのです。

準備不足で筋肉が硬い状態で走ったら、
「つった、つった!」
と、足がつり、痛いですよね?

生理時に話を戻すと、
血が少なく、
子宮の筋肉が硬い状態なので、
生理の時、いざ動こうとすると、
痛みが出るのです。

温めてましになるのは、
血管が拡張し、一先ず血液の流れが良くなること、
筋肉の緊張が熱によって一時的に緩まること
が考えられます。

なので、根本的な解決はしていませんから、
温めるのをやめれば痛いということになります。

原因は
「血」が少ない

のであって、冷えているわけではないのですから。

だから、前まで温めれば治っていたのに
最近は意味がなくなったという方も多いです。

もちろん、本当に冷えているだけの方は
その為に緊張していたり、流れが悪いので、
温めれば治ります。

その場しのぎの方は要注意です!

血が少ないのであれば、
ちゃんと血を作る働き、
送り届ける働きを整えなくては、
生理痛の改善にはなりません。

血を作る働きは五臓(内臓)がしている
というのが東洋医学、鍼灸の考えです。
鍼灸施術は、五臓の働きを整える、
すなわち体質改善ということになります。

自分の力を高めることが必要という事です。


どうもこういう話が続くと、
「温めたらダメ」
みたいに捉えられますが、

ちゃんと判断しないとダメ!

ということなのです。

実際、捻挫、打ち身は一度一気に温めた方が治りがいい
という風に東洋医学では考えますし・・・
これはまた別の話とします(^^)

まとめると、

温めることによって、
身体にどのような働きが起きているか考えよう!
という事になります。

温めたら治る=冷え
と決めつけてはいけません。

その働きが今の自分の症状、体質に合うか、

「判断」が必要です。

一時的にましになっても長期的には

「悪化」

させている可能性は否定できません。

そんな話を無料勉強会でもさせて頂いています(^^)
引き続き、東洋医学の視点から、
何か気づきをお伝えできればと思います!

では、また!

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