7月の養生|夏は冷やしすぎず、旬のものを上手にいただく
7月に入り、気温も高くなってきました。 昭和56年1月30日生まれ。奈良県吉野郡下市町出身
暦の感覚では、いよいよ夏本番という印象がありますが、東洋医学の見方では、夏はすでに後半へ差しかかっていく時期でもあります。
この時期は、まだまだ陽の働きが高く、身体も活動する方向へ向かいやすい時期です。
一方で、暑さに加えて湿気も多くなりやすく、身体の中に余分な水分がたまると、重だるさやむくみ、頭の重さなどを感じやすくなります。
さらに現代の夏は、冷房の影響も大きくなります。
室内、職場、施設、電車などでは、必要以上に冷房が効いていることも多く、足元やお腹の冷えを感じる方も増えてきます。
本来、夏はある程度暑さを感じながら、身体も夏仕様に整っていく時期です。
暑さを感じ、汗をかき、身体の中にこもった熱を外へ逃がしながら、夏の身体へと変化していきます。
ところが、朝から晩まで冷房の中にいると、身体が暑さに対応する力を使う機会が少なくなります。
その結果、身体の調節がうまくいかず、重だるさ、むくみ、胃腸の弱り、頭の重さ、眠りの浅さなどにつながることがあります。
もちろん、暑さを我慢する必要はありません。
近年は急に気温が高くなることも多く、無理をすれば熱中症の危険もあります。
冷房は悪いものではありません。
大切なのは、使い方です。
たとえば、夜寝る時に布団をすっぽりかぶらないと寒い。
足先が冷える。
お腹が冷えている。
外に出た時の暑さが極端につらい。
このような感覚がある時は、少し冷やしすぎているかもしれません。
冷房の温度を少し見直す。
足元やお腹を冷やしすぎない。
朝や夕方に少し外気に触れる。
こうした小さな工夫が、夏の身体を整えることにつながります。
また、この時期は食べものとの付き合い方も大切です。
夏野菜は身体を冷やす、と聞いたことがある方も多いと思います。
きゅうり、トマト、なす、すいかなどは、東洋医学の見方では、身体の熱を冷ます働きがあると考えられます。
だからといって、夏野菜を避けた方がいいという話ではありません。
夏に採れるものは、夏の身体に合うものでもあります。
暑さで身体に熱がこもりやすい時期に、旬の野菜でほどよく熱を冷ます。
これは自然なことです。
ただ、気をつけたいのは食べる環境です。
冷房がよく効いた部屋で、冷たい飲み物を飲みながら、冷たい夏野菜をたくさん食べる。
このような状態が続くと、身体は必要以上に冷えやすくなります。
その結果、胃腸が重い、身体がだるい、むくみやすい、足元が冷えるといった不調につながることもあります。
大切なのは、夏野菜が良いか悪いかではありません。
暑い中で高まった熱を、旬のものを使ってほどよく冷ます。
冷房で冷えた身体に、さらに冷えるものを重ねすぎない。
このバランスが大切です。
現代の夏は、暑さだけでなく、冷房との付き合い方も重要になります。
7月の過ごし方は、8月の夏バテにも関係します。
冷房で冷えすぎる。
冷たいものが増える。
汗をかかない生活が続く。
食欲が落ちる。
眠りが浅くなる。
こうした小さな積み重ねが、後から身体に出てくることがあります。
無理をせず、でも冷やしすぎず。
旬のものを美味しくいただきながら、今の身体に合った過ごし方を意識してみてください。やまと鍼灸院では、東洋医学の考え方をもとに、その時期の身体に合わせた整え方をお伝えしています。
重だるさ、むくみ、足元の冷え、胃腸の重さ、眠りの浅さなど、気になる不調がある方はお気軽にご相談ください。
山本達也
出身校
奈良県立耳成高校・奈良産業大学
東洋医療専門学校・大阪医療技術学園専門学校
保有資格
「はり師・きゅう師」「はり師教員・きゅう師教員」
職歴・活動
岐阜保健短期大学医療専門学校2009~2012まで専任教員として勤務。岐阜保健短期大学にて2年間、非常勤講師を務める。
現在は鍼灸院と並行して、東洋医学の普及、若手鍼灸師育成の為、セミナー・勉強会を実施






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