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夏至を過ぎた今こそ、心と腎のバランスを整える時期

夏至を過ぎ、夏の力が満ちてくる時期になりました。

東洋医学では、夏は「心」と関係の深い時期と考えます。

心は、血の巡りや精神活動、汗や熱の調整とも関係する大切な働きです。

この心の働きがちょうどよく高まると、体は活動的になり、気持ちも外へ向かいやすくなります。

ただ、夏の力が強くなるほど、心の働きも活発になりやすくなります。

動悸がする。
のぼせる。
胸がざわざわする。
眠りが浅くなる。
頭が休まらない。

こうした状態は、心の働きが強く出ているサインかもしれません。

そして、この心の働きを支えているのが「腎」です。

心がエンジンだとすれば、腎はラジエターのような存在です。

体の熱を冷まし、下半身を支え、水の巡りにも関わります。

夏は汗をかき、熱もこもりやすく、心の働きも高まりやすい時期です。

その分、腎にも負担がかかりやすくなります。

腰が重い。
下半身がだるい。
耳の違和感がある。
尿や便が乱れる。
生理痛が強くなる。

こうした状態は、夏の暑さや心の働きだけでなく、腎の疲れが関係していることもあります。

また、夏の時期は汗をかくことが増えてきます。

汗をかくと、体の熱が外へ逃げて、一時的にスッキリすることがあります。

ただ、東洋医学では、汗は単なる水分ではなく、血とも関係が深いと考えます。

汗をかきすぎると、体の潤いや血の働きも消耗しやすくなります。

そして、その血を支えているもののひとつが腎です。

心が動き、熱が高まり、汗をかいて体を冷まそうとする。

その流れの中で、腎にも負担がかかりやすくなります。

汗をかいた後に、

体がだるい。
腰が重い。
下半身が抜けるように感じる。
眠りが浅い。
のぼせる。
動悸がする。

こうした状態がある時は、汗による消耗や腎の疲れが関係しているかもしれません。

汗をかくこと自体が悪いわけではありません。

夏の時期は、本来、暑さを感じ、少し汗して動くことも大切です。

暑さを感じる。
少し汗をかく。
体が外へ開く。
夏らしく活動する。

こうしたことも、この時期の自然な流れです。



ただし、今の日本の夏は暑さが強く、昔と同じようには過ごせません。

だからこそ、暑さ対策は必要です。

一方で、寒いくらいクーラーを効かせたり、一日中冷えた室内だけで過ごしたりして、暑さを避けすぎるのも体には負担になります。

体は、暑さと涼しさの変化に対応しながら、自律神経を働かせています。

そのため、冷やしすぎや、外との温度差が大きすぎる環境が続くと、体の調整が乱れやすくなることがあります。

だるい。
頭が重い。
体がスッキリしない。
外に出るとしんどい。
冷房で冷えると余計につらい。

こうした状態は、暑さだけでなく、冷やしすぎの影響もあるかもしれません。

大切なのは、無理をすることではなく、避けすぎないことです。

夏の時期は、少し汗して動くことも大切。
でも、消耗しすぎないことも大切です。

冷やしすぎず、暑さに少しずつなじみながら、体の調整力を守っていきましょう。

そして、夏の疲れは、すぐに夏の不調として出るとは限りません。

その場では動けていても、体の奥では少しずつ疲れがたまっていることがあります。

秋になってから、

体がだるい。
気力が出ない。
眠りが浅い。
腰や下半身が重い。
冷えを感じやすくなる。
体調を崩しやすい。

そんな形で出てくることもあります。

今の症状は、今だけで起きているとは限りません。

日々の過ごし方の積み重ねが、今の体をつくっています。

夏の時期は、しっかり動くことも大切です。
少し汗して、暑さを感じることも大切です。

ただし、無理を重ねすぎないこと。
冷やしすぎないこと。
汗をかいた後に戻すこと。
疲れた日は早めに休むこと。

このバランスが大切です。

夏の過ごし方は、秋冬の体にもつながっていきます。

夏至を過ぎたこの時期こそ、心と腎のバランスを見ながら、体の声に耳を傾けていきましょう。

夏の疲れ、腰や下半身の重だるさ、眠りの浅さ、のぼせ、冷房による不調が気になる方は、体の状態を整えていくことも大切です。

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やまと鍼灸院 院長 山本達也
この記事を書いた人やまと鍼灸院 院長
山本達也

昭和56年1月30日生まれ。奈良県吉野郡下市町出身
出身校
奈良県立耳成高校・奈良産業大学
東洋医療専門学校・大阪医療技術学園専門学校
保有資格
「はり師・きゅう師」「はり師教員・きゅう師教員」
職歴・活動
岐阜保健短期大学医療専門学校2009~2012まで専任教員として勤務。岐阜保健短期大学にて2年間、非常勤講師を務める。
現在は鍼灸院と並行して、東洋医学の普及、若手鍼灸師育成の為、セミナー・勉強会を実施

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